ビッグフィッシュ
ビッグフィッシュみました。
以前見たことあったのですが、内容が一ミリも思い出せなくなっていたので
今みたら初見のワクワク味わえるじゃん、ワクワクさんじゃん。ってことでみることにしました。
*ネタバレしてます。
ビッグフィッシュ(2003年)
<あらすじ>
エドワードは彼が語るお伽話で有名になった人物。未来を予見する魔女のこと、一緒に旅をした巨人のこと、人を襲う森とその先にある美しい町のこと。彼が語る「人生のストーリー」に誰もが楽しく、幸せな気分になった。しかし、一人息子のウィルはそんな父の話が嫌いだった。長い間すれ違う父と子。そんなある日患っていたエドワードの容態が悪化し、実家に戻ったウィルに、残された時間があとわずかだと告げられるー。
<キャスト>
若き日のエドワード:ユアン・マクレガー
エドワード:アルバート・フィニー
エドワードの一人息子、ウィル:ビリー・クラダップ
若き日のエドワードの妻、サンドラ:アリソン・ローマン
サンドラ:ジェシカ・ラング
ジェニファー/魔女:ヘレナ・ボナム=カーター
<スタッフ>
監督:ティム・バートン
脚色:ジョンオーガスト
原作:ダニエル・ウォレス(ビッグフィッシュ-父と息子のものがたり)
制作:リチャード・D・ザナック
*第76回アカデミー賞作曲賞にノミネート
以下ダラダラまとめ
感じ取り方によって見方が変わってくる映画だなあと感じました。
(映画ってだいたいそうですが笑)
お父さんのホラ話を信じていない息子は本当のことを言わない父に怒りMax。
死ぬ間際にいい加減本当のこと言えや、このウソップおい、と。
でもそれは表面的な不安で、本当はあまり家にいず、家庭のことと深く関わらなかった父への不満や、息子であるウィルのことより、自分自身の人生を優先し、また、ウィルがその人生において大きなウェイトを占めていないかのように、ウィルとの思い出ではなく、過去の冒険談などに話を持っていきたがる父への苛立ちが、
「本当のことを言ってくれないから僕は怒っとるんじゃ!」
という彼のベースの主張に集約されている感じがしました。(ここが意見の分かれるところ?)
息子:「あんま俺のこと好きじゃねーんだろ、どうせ。いつも自分の話ばっかりしやがって。その話もホラばっかだろうがダメ親父。ホラの裏取っちゃるけえ、正直に全部話せや!」
父:「だからー、あの話は全部本当なの!肩の力抜いてこーぜ、息子よ」
息子:「くそがっ!話にならん」
息子調べる。
息子:「あれ、結構マジだ。親父ってこんな人だったんだ、俺勘違いしてた!」
(行き過ぎた部分は嘘だけど)
息子は父が噺家としてフィクションを盛り込むのに嫌気がさしていた分、その逆のスタイルで現実主義なところがあってそれが相まって父のおとぎ話のような話を受け入れられない部分があったのですが、父の本当の部分を少しずつ知ることによって、
・ホラばかりじゃないこと(結構ベースは真実)
・家族のことをすごく愛していたこと
・家にいつもいなかったのは仕事柄しょうがなかったこと
などがわかり、父に対して寛容になっていくんですねー。
最後には父がずっと言っていた、俺は魔女の目の中に自分の死に方を見た。
というホラ話に乗っかり、ベットにうずくまりながら、
「俺の死に方はこうじゃない、そうだろう、話してくれ、息子よ」
という父の振りに、精一杯のホラ話を聞かせてあげます。
ここのシーンいいんですよねー。
父に対するわだかまりはもう溶けているので、父が死にゆく状態に心底悲しみを感じながら一生懸命、話を作る。父は、自分以外の人、それも息子に自分の最後に関する話をしてもらう。
今までの父と息子の関係性が、時を経て逆転してる感じがいいです。
過去→ 父:話し手 息子:聞き手
現在→ 父:聞き手 息子:話し手
息子もいい話作れちゃうんですよ、結局。血筋ですかね。
父と子のわだかまりがメインテーマの本作品ですが、途中途中の雰囲気などに飲み込まれて、ファンタジー的な楽しみ方も出来ると思います。
ここが感動の場面!!みたいな感じにならずに、ポップな感じでかといって軽すぎず、雑妙なバランスで、結局、感動を届けてくれます。
暖かい気持ちになりたい人、父親の嫌なところばかり目につく人、コテコテの感動はいらないって人、オススメです。
以上、初記録でした。
*読み返して、ほとんどあらすじ書いただけじゃん、考察レビューみたいなの書いてる人たちってほんとすげーって思いました。精進精進。